買ってまで苦労をすべきか

「買ってでも苦労をすべきだ」と言う人はたくさんいる。
実際、やばい状態になったことがある人ほど危機対処能力は高い気がする。
だからと言って、例えば教育の段階であえてやばい状態に追い込む必要があるかというと、
そんなことはないように思う。

あんまり辛い経験をせずに歳を重ねてしまうと、
いざ辛くなったときに対処ができない。
歳を重ねているから、失うものも大きいし、周りが助けるのも難しい。
それに、あまり辛い経験をせずに歳を重ねてしまうと、
辛い状況にいる人の気持ちを想像できなくなってしまう。
想像力のない人になってしまう。

だから、取り返しのつきやすい、周りが助けられる程度のことしかできない若いうちに、
苦労をさせようというのは一理ある。
人は苦労しているときしか本気では考えないし、
本気で考える経験に意味はある。

かといって、あえて苦労をさせるべきだろうか。
心が壊れる寸前まで悩んだほうが強くなるのはわかるけど、
心が壊れてしまったら社会でやっていけるくらいに戻るまでにとても時間がかかるし、
もしかしたら戻らないかもしれない。

それに、苦労せずに一生を終えられるなら、別に苦労しなくてもいいんじゃないだろうか。
苦労をしたくないというのは、だれもが持っている願いだし、
それで世の中が発展してきたって部分もあると思う。

苦労してものごとを乗り越えて、それで何かを身につけるっていうのは、
あくまでオプションであって、あればいいなというだけであって、
組織の中での振る舞いとしては、誰も苦労しないように努力するのが一番いいのではないかと思う。